労働経済白書が発表されました

令和元年の労働経済の分析が発表されました。

白書を見ると人手不足はどんどん進んでいるのがわかります。

特に中小企業は顕著で都市部に限らず全国的に不足していることがわかります。

ここで注目したいのは人手不足解消の為の対策として企業が行っているのが

・求人募集時の賃金を引き上げる(68.2%)

・中途採用を強化する(67.2%)

・離職率を低下させるための雇用管理の改善(27.1%)

・従業員の働きがいの付与(19.7%)

となっています。

一方、求人募集した際の状況を見ると

・募集しても応募が無い(60.9%)

となっています。

さらに「働きやすさ」の向上のために必要な雇用管理、の方法を見てみると

・職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化

が、男女、年齢問わずトップとなっており

・能力・成果等に見合った昇進や賃金アップ

が最下位です。

この結果を、あなたはどう捉えますか?

結果が見込めないことに投資している

この結果から、求人募集にお金をかけても結果が出にくいことは明らかですが

企業はジャブジャブお金を使っています。

反対に今現在頑張っている従業員の皆さまへの投資は消極的です。

仮に、採用ができたとして、その新規採用した方が

従業員への投資に消極的な会社の状況を見たらどうするでしょうか?

現在は深刻な人手不足ですから、退職することに躊躇しません。

結局、求人広告掲載料はドブに捨てたのも同じで

苦しい状況は打破できません。

従業員を大事にしない企業は見抜かれる

今はスマホで様々な情報がすぐに手に入ります。

応募する前に求職者の方は、あなたが思っている以上に情報を集めます。

SNSや投稿サイトに様々な情報が公開されています。

嫌な情報が出ていたら応募を躊躇うのは当然でしょう。

ここで思い出していただきたいのが

「働きやすさ」の向上のために必要な雇用管理、で

・職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化

が、男女、年齢問わずトップとなっており

・能力・成果等に見合った昇進や賃金アップ

が最下位だった、という点です。

人手不足解消は人を増やすだけではない

まず考えなければならないのは「定着率」を上げる、ということです。

そのためには、賃金アップや福利厚生の充実ではなく

(もちろん賃金アップや福利厚生が充実しているに越したことはありません)

人間関係の円滑化が最重要だということです。

人間関係が円滑でなければ、せっかく採用した従業員も

すぐに退職となります。

有給休暇が取得できるか、も雇用管理で2番目に多い意見です。

人間関係が円滑になりコミュニケーションが多くなれば

業務改善や効率化のアイデアも多く出ます。

求人募集と定着率アップを同時に

ただ単に求人募集をかけても焼け石に水です。

何十万~何百万とかけた求人広告掲載料を捨てるのと同じです。

職場環境を良くしなければ永遠に人手不足は解消されません。

そのために賃金を上げたり福利厚生をお金をかけて向上させる必要はありません。

まずはコミュニケーションの改善です。

弊社ではコミュニケーションの改善をメインに社員研修を行っております。

大幅に定着率を上げた企業もあります。

また、業務改善を考える、といった研修だからこそできるような内容もございます。

相談は無料ですので、興味のある方はお問い合わせください。

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    投稿者プロフィール

    中山 大輔
    中山 大輔株式会社アーシブ 代表取締役・日本メンターコーチ協会 認定コーチ
    11 年間会社の総務人事担当者として、労務管理や社員教育などを担当。
    株式上場チームにも所属し、その際、内部統制構築、内部監査
    子会社統括管理の担当者となる。
    その後、研修会社に転職し日本全国で延べ2,000 時間以上の社員研修の実施に携わる。
    2016 年に株式会社アーシブ設立。
    リーダーシップやマネジメントの企業研修講師を行い
    介護施設の離職率を20%から6%に下げ
    ホテルでは新入社員の離職率が50%前後だったのを1年で11%
    2年目は7%にするなどの成果を出している。

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