昨今、政府の働き方改革の推進により
生産性向上や長時間労働の是正に取り組む企業が増えております。
また、働き手不足が深刻化し、完全売り手市場となった環境の中
採用活動の見直しや、離職率を下げる取り組みも活発化しております。
働き方改革が成功している企業はごく僅か
特に離職率の高さは経営に深刻なダメージを与えかねません。
帝国データバンクによると2018年上半期「人手不足による倒産」の件数が
と前年同期比で42.9%の増加となったそうです。
件数が前年同期を上回るのは3年連続で、
初めて年間100件を突破した昨年を上回るペースとなっています。
人手不足で倒産する企業が急増しています。
離職率が高さは大きな損失
意外と考えられていませんが
月20万円の給与の新入社員が半年で退職した場合
単純計算でも20万☓6ヶ月=1,200,000円を捨てたことと同じです。
他にも採用費用やその他の経費でトータルでは1,800,000円は超えるでしょう。また、手塩にかけて育てた社員が退職、となるとダメージは更に大きくなります。
離職率の高さは今後、経営に深刻なダメージを与えかねません。弊社でも様々な相談を受けますが、根本的な原因を取り除かない限り
生産性向上、定着率アップは実現できません。
弊社の実績を基にお話しをさせていただいておりますが
その根本的な原因は簡単に言うと「雰囲気」です。弊社のクライアント様で20%以上あった離職率を6%まで下げ
50%前後あった新入社員の離職率を11%まで下げた企業もあります。
働き方改革ではなく働かされ改革
ITやシステムの導入で長時間労働の是正や生産性向上を図る企業が多いですが
おそらく、それだけでは解決しないと思います。ある方に聞いた話によると
長時間労働の是正で19時に会社の電気が消され
仕事ができないようになるそうですが
終わらないのでビルの1階にある喫茶店で仕事をしようと喫茶店に入ると
社員の皆さまが喫茶店で仕事をしているそうです。これは逆にモチベーションを下げ、生産性を低下させる結果になります。
それは社員の皆様からすると「働かせ方改革」になっているからです。
本来、生産性向上や働き方改革というのは現場から進めなければなりません。
現場の考えや意見を無視、または聞かない改革は成功しません。
社内の雰囲気は馬鹿にできない
「意見があれば言ってほしいと、いつも言っているんですけどねぇ・・・」
と、経営者の方や人事担当者の方に相談されますが
弊社の研修に参加いただくと
「なるほど、だから言ってこないのか」
と、苦笑いされる方も少なくありません。せっかく高いシステムを導入したり、高いコンサル料を払っても
根本的な原因を排除しなければ何百万も捨てることになります。
あまりに相談が多いので、事例紹介や成功のポイントを
短い時間ですが12/7(金)にセミナーを実施し、紹介することとしました。セミナーの内容や申し込みは下記リンクを参照ください。
https://ahsib.jp/day412imp/部下の生産性を高めるマネジメント強化セミナー
セミナーに参加された企業様には特典もご用意しております。
その取り組みは本当に生産性を向上させますか?
生産性を向上させよう、と取り組んでいることが
実は生産性ではなく、単なる効率化だった、という事も多いです。
費用面に対するアプローチだけで、収益面を考慮していない、ということです。費用が1,000,000円抑えられても、売上が1,500,000円落ちては全く意味がありません。先程の退社時間などは正にそれで
人件費や経費は抑えられるかもしれませんが
収益面を全く考えてません。
収益が現状を維持できるのであればまだ良いですが
おそらく下がって行くと思います。そうならないためには、やはり意見を言いやすい
「雰囲気作り」が必須となってきます。もちろん何もかも意見を認めましょう、と言うわけではありません。
また「考えない社員」とどのように向き合っていくか、も重要です。
そういった社員とどのようにコミュニケーションを取っていくかも
セミナーでご紹介したいと思います。セミナーの内容や申し込みは下記を参照ください。
https://ahsib.jp/day412imp/部下の生産性を高めるマネジメント強化セミナー
セミナーに参加された企業様には特典もご用意しております。高額なシステムやコンサルを導入する前に、一度社内の状態を確認してみては
いかがでしょうか。
弊社では、そのお手伝いもさせていただいております。社員研修を企画したいが、迷っているという方は弊社より
絶対に失敗しない社員研修7つのステップ
の資料を無料でお届けしておりますので、参考にしてください。
投稿者プロフィール
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中山 大輔株式会社アーシブ 代表取締役・日本メンターコーチ協会 認定コーチ
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11 年間会社の総務人事担当者として、労務管理や社員教育などを担当。
株式上場チームにも所属し、その際、内部統制構築、内部監査
子会社統括管理の担当者となる。
その後、研修会社に転職し日本全国で延べ2,000 時間以上の社員研修の実施に携わる。
2016 年に株式会社アーシブ設立。
リーダーシップやマネジメントの企業研修講師を行い
介護施設の離職率を20%から6%に下げ
ホテルでは新入社員の離職率が50%前後だったのを1年で11%
2年目は7%にするなどの成果を出している。
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