あなたもご存知かと思いますが、川崎市で19人が殺傷されるという痛ましい事件がありました。
小学6年生の女の子と39歳の男性が亡くなられました。
被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げるとともに
心よりご冥福をお祈りいたします。
今回の事件について色々な議論が出ています。
私も正直この事件を取り上げるかどうか悩みましたが
より良い組織づくりのために必要なことも
この事件から見えてくると思いますので私の考えを述べさせていただきます。
怒りを覚えるのは当然です
「許せない」という気持ちはごもっともだと思います。
私も許せません。
私に子供はいませんが、まだ幼い甥や姪が事件に巻き込まれたら
犯人を殺したい、と思うでしょう。
ご家族や遺族の皆さまの気持ちは私には想像すらできません。
この先を考える余裕は無いと思います。
しかし、我々は今後を考えていかなければなりません。
追い詰められた人を増やさやないために
先日「組織の和を乱す人への対応」というテーマで研修を実施しました。
対応策も伝えましたが、最初に実感して頂きたかったのは
「誰でも環境と条件次第で和を乱す人になる」
ということを実感してもらいました。
もちろん本人の努力や育ってきた環境もありますが
「我々が追い詰められた人を作り出してしまう可能性がある」
そのことを認識しておく必要があると思います。
そのために必要なことが「相手の存在を認める」ということです。
本当に困っている人を詰めても逆効果
先日テレビで通り魔殺人を実行しようとして踏み止まった人が出演していました。
今はその経験を活かしてカウンセラーとして活躍しているそうです。
その方も会社で追い詰められて、一線を超える思考になった経験を話していましたが
結局、会社から解雇同然で自主退職させられ
その後、カウンセラーからの言葉で踏みとどまったそうです。
その言葉が「おめでとう」という言葉です。
相手を肯定する言葉をかける
否定的な言動をかけ続けると、どんどん追い込んでしまいます。
そうなると余計に相手は意固地になり、反発してきます。
病気など本人ではどうしようもできない理由もあります。
そんな時にポジティブな声掛けをすると
スッと気持ちが楽になることがあります。
「大丈夫」「すごいね」「よく頑張ってるね」
など、一言で気持ちが楽になることがあります。
テレビに出演されていた方は会社から退職を勧められ
自主退職し、その時にカウンセラーの方に
「会社の人間を無差別に殺そうと思った」
と語ったそうですが、カウンセラーからの言葉は
「すごいね、よく殺さなかったね。会社を辞めれておめでとう」
と、言われたそうです。
この言葉を聞いて「自分は大丈夫なんだ」と思えたそうです。
叱るだけではなく承認の言葉も必要
叱るだけでは相手を自暴自棄にしてしまいます。
褒めるだけでも一部の人間を除き成長できません。
叱るべき時は叱らないといけませんが
「会社に居場所が無い」
と思わせるような叱り方ではダメです。
会社に居場所がある、と実感できるような承認力
成長を促すための叱り方
この二つがこれからの企業成長には欠かせませんし
一歩間違うと、このような事件を引き起こす可能性があります。
承認力と叱り方を身につけさせたい、学びたいという方は
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投稿者プロフィール
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11 年間会社の総務人事担当者として、労務管理や社員教育などを担当。
株式上場チームにも所属し、その際、内部統制構築、内部監査
子会社統括管理の担当者となる。
その後、研修会社に転職し日本全国で延べ2,000 時間以上の社員研修の実施に携わる。
2016 年に株式会社アーシブ設立。
リーダーシップやマネジメントの企業研修講師を行い
介護施設の離職率を20%から6%に下げ
ホテルでは新入社員の離職率が50%前後だったのを1年で11%
2年目は7%にするなどの成果を出している。
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