感情をコントロールするには?

昨今、ドライブレコーダーの普及で「あおり運転」の映像や先日も都立高校での体罰の映像がニュースに出ています。

体罰のニュースについては賛否両論あり、個人的な意見ですが、どうやら生徒にも問題があるようですので、一概に先生が悪いとは言えないと思います。

しかし、やはり体罰はやってはいけません。

この先生を知る人達の意見を見る限り、私は残念でなりません。

あおり運転や今回の体罰を見ると、「怒り」を抑えられず、こういった行動に出てしまうようですが、人間は感情の生き物なので、感情を消すことはできません。

「怒り」に限らず喜怒哀楽は人間らしさでもあります。

また、ネガティブな性格を直したい、といった相談もよくあります。

では、どのように性格を直せばいいのでしょうか?

感情はあなたが自分で勝手に決めている?

かく言う私もイラッとしたり落ち込んだりします。

ところで、あなたは自分がなぜイラッとしたのか?落ち込んでいるのか?分析したことはありますか?

その感情が変化した出来事は、あなたを怒らせたり、困らせたり、哀しませることを目的に行われたのでしょうか?

「もちろん、そうだよ!!そうに決まってる!!」

と、言われるかもしれませんが

では

「それを客観的に証明できますか?」

「それを誰が証明してくれますか?」

と、訊かれるとどうでしょう?

おそらく大半の出来事は証明が難しいのではないでしょうか?

もし、イラッとしたり、落ち込んだりしたら、ちょっと考えてください。

「それを客観的に証明できますか?」

「それを誰が証明してくれますか?」

これを考えるだけでも、かなり落ち着くはずです。

感情が動く範囲は人によって異なる

あなたも経験があるかもしれませんが

「え?そんなことで落ち込んでるの!?」

「そんな程度で怒るなんて子供じゃないんだから・・・」

と、言われた経験はないでしょうか?

こう言われてイラッとしたことはありませんか?

自分にとっては大事件でも、他人にとっては些細なことだったりします。

つまり

感情はあなたの価値観によって決まります。

自分では大したことが無いと思っていることでも、凄く喜ぶ人もいます。

感情のコントロールの方法が少し見えてきましたね。

あなたの常識は私の非常識

上記の言葉は、以前勤めていた会社の部長に言われたことです。

若い頃の私は「自分は正しい」と自分の考えを他人にも求め、押し付ける傾向があったと思います。

そんな様子を見て、部長はこの言葉を教えてくれたのだと思います。

もう20年近く経ちますが、はっきりと覚えているぐらい、当時の私には衝撃的な言葉でした。

この言葉で私はコミュニケーションを自然と見直すことができたと思います。

例えば、赤信号は止まれ、空は青い、ということは共通の常識だと思います。

こういった誰に聞いても同じ答えになるようなことは常識です。

しかし、あなたの信念や常識と考えていることは、本当に正しいのでしょうか?

色々な考えがあって良い、と自分に言い聞かせる

もちろん、法律や就業規則などに触れることは絶対に認められません。

しかし、そういったことでなければ相手や部下の意見を一度受け止めてみてはいかがでしょうか?

現在、世界は物凄いスピードで変化しています。

あなたが常識と考えていることが、来年には非常識になっていてもおかしくありません。

「GAFA」の一つであるAmazonの創設者ジェフ・ベゾスも

「20年後Amazonは無いかもしれない」

と、話しているくらいです。

「承認力アップ研修」でもワークショップを行いますが

「相手の意見を一旦受け止める」のです。

もし、受け入れがたい意見であれば

一旦、受け止めた(認めた)うえで、なぜできないのか、なぜ問題なのかを

客観的に話しましょう。

これが「叱る」ということになります。

「叱る」ことも「承認」になりますので、「怒る」のではなく「叱る」ことはとても重要なのです。

あからさまに困らせようとしてくる相手には?

今回の都立高校のように、挑発されるということもあるかもしれません。

自分では手に余る事態が起こるかもしれません。

そんな時は

一旦逃げてください。

そして組織やチームで対応してください。

「チームビルディング研修」でも行いますが

困った相手には組織で対応することが求められます。

クレーム対応も同じことが言えます。

クレームも正当なクレームはあなたが誠意を持って対応することが必須ですが、常識を超えた要求をしてくる相手は、あなたが一人で対応するべきではありません。

あなたが、たった一度感情に流されて誤った行動をしてしまうことは、あってはならないことなのです。

こういった感情のコントロールも研修で練習できたりします。

社員研修を企画したいが、迷っているという方は弊社より

絶対に失敗しない社員研修7つのステップ

の資料を無料でお届けしておりますので、参考にしてください。

    必須お名前

    必須ふりがな

    必須メールアドレス

    任意御社名

    必須電話番号

    投稿者プロフィール

    中山 大輔
    中山 大輔株式会社アーシブ 代表取締役・日本メンターコーチ協会 認定コーチ
    11 年間会社の総務人事担当者として、労務管理や社員教育などを担当。
    株式上場チームにも所属し、その際、内部統制構築、内部監査
    子会社統括管理の担当者となる。
    その後、研修会社に転職し日本全国で延べ2,000 時間以上の社員研修の実施に携わる。
    2016 年に株式会社アーシブ設立。
    リーダーシップやマネジメントの企業研修講師を行い
    介護施設の離職率を20%から6%に下げ
    ホテルでは新入社員の離職率が50%前後だったのを1年で11%
    2年目は7%にするなどの成果を出している。

    コメント

    この記事へのコメントはありません。

    CAPTCHA


    関連記事

    新年度がスタートしました

    人はなぜ行動を変えられないのか?

    ラグビー日本代表が3連勝

    新しい生活を上手く過ごすためには?②

    リーダーシップとは?

    叱り方のコツ

    PAGE TOP